日本ペンギン党
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人類の罪日本ペンギン党では、過去人類が行ったペンギン虐殺について 関係諸国の謝罪と賠償を求めることを、政権公約としています。ペンギンと人類が友好的な関係にある現在、虐殺なんてしたっけ? と、思われる方もいるでしょう。 そこで、簡単に我々ペンギンと人類の悲しい歴史について紹介します。 元祖ペンギンの絶滅 「ペンギン」という名前の由来となったのは、 我々ペンギンとは違う種族ながら、 外見がとても似ている「オオウミガラス」です。アイスランド付近で暮らしていた彼らは、16世紀に人類と出会います。 その外見から「太った鳥」という意味の「ペンギン」という名前が付けられました(諸説あり)。 その後、彼らによく似た我々に出会い、我々もまたペンギンと呼ばれるようになったわけです。 人なつっこく捕獲しやすかったオオウミガラスは、美味しいから、羽毛が取れるからという理由で、 人類によって乱獲されました。 卵を暖める夫婦を、仲良く暮らす親子を、 人類は1日に1000羽も棍棒で殴り殺したといいます。 目に見えて数が減っても、人類は乱獲をやめませんでした。 そしてオオウミガラスは今はもう見ることはできません。 人類の過ちによって、彼らは地球上から姿を消したのです。 南極探検の犠牲 太古の昔より我々ペンギンは人類に捕食されてきました。 食物連鎖は自然の摂理であり、これを恨むことはできません。 しかし、20世紀初頭に南極探検が盛んに行われるようになると、食物連鎖とはほど遠い「乱獲」が行われました。ドイツ・スウェーデンなど各国の探検隊は、食料不足に陥るとペンギンが平和に暮らすコロニーを襲い手当たり次第に捕獲して食料としました。船の燃料がなくなると、我々を燃やしました。 日本の探検隊も例外ではありません。 「領土を得たい」「南極点に到達したい」という人類のエゴでしかない目的のために、多くのペンギンの命が散ったのです。 ペンギン油 我々ペンギンが「燃料」となったのは、南極探検のときだけではありません。 我々は厳しい寒さに耐えるために体に脂肪を蓄えています。 これに目をつけた人類は「ペンギンから油を搾り取る」という恐ろしいことを思いつきました。犠牲になったのは、イワトビペンギンやロイヤルペンギンです。 「ペンギン釜」に放り込まれ、一度に数千羽ものペンギンが殺戮されました。 現在ペンギン油の生産は禁止されていますが、禁止されたのはごく最近のこと。 イワトビ・ロイヤル両種とも野生種の数は激減し、IUCN(国際自然保護連合)の危急種(野生の状態で中期的に絶滅するおそれのある種)に 指定されています。 環境破壊の影響 乱獲だけでなく、環境破壊もまた、我々ペンギンを絶滅の危機に追いやっています。開発によって我々の生活圏を奪われ、漁業によって我々の食料を奪われました。 人類の生産活動の結果生じたオゾンホールは、南極圏に住む我々の健康を脅かしています。 特に深刻なのはフンボルトペンギンやキガシラペンギンです。 フンボルトペンギンは、卵を乱獲されたほか、人間が連れて来た犬や猫によって殺されたり、漁業用の針や網によって命を落としています。 現在はイワトビ・ロイヤルと同様に危急種に指定されています。 キガシラペンギンは、森に巣を作る珍しいペンギンです。彼らは、人類の森林伐採によって生活圏を失いました。現在は、危急種よりもランクの高い絶滅危惧種(近い将来、野生で絶滅するおそれのある種)に指定されています。
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【参考サイト】 asahi.com:南極プロジェクト ペンギンの達人 南極観測のホームページ ペンギン水族館・ペンギンのデータベース THE ANIMALS | |
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