日本ペンギン党
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絶滅動物を通して
地球の将来を考える。

エンデュアランス号漂流記

エンデュアランス号
 漂流記

英国探検隊による
初の南極横断記録。

世界最悪の旅―スコット南極探検隊

世界最悪の旅
―スコット南極探検隊

南極点到達競争に挑む
英国スコット隊の記録。

ペンギンの世界

ペンギンの世界
ペンギンの過酷な生態、
暮らしから歴史まで。

ペンギン大百科

ペンギン大百科
各分野の詳細な解説。
ペンギン保護の現状も。

成層圏オゾンが生物を守る

成層圏オゾンが
 生物を守る

オゾン層が果たす役割と
破壊がもたらす危険。

南極大紀行

南極大紀行
―NHKスペシャル

南極調査の最前線と
知られざる大陸の姿。

南極発・地球環境レポート

南極発・地球環境レポート
―異変観測の最前線から

南極環境の異変から
地球の将来を展望する。

人類の罪

日本ペンギン党では、過去人類が行ったペンギン虐殺について 関係諸国の謝罪と賠償を求めることを、政権公約としています。
ペンギンと人類が友好的な関係にある現在、虐殺なんてしたっけ? と、思われる方もいるでしょう。
そこで、簡単に我々ペンギンと人類の悲しい歴史について紹介します。

元祖ペンギンの絶滅

オオウミガラス 「ペンギン」という名前の由来となったのは、 我々ペンギンとは違う種族ながら、 外見がとても似ている「オオウミガラス」です。
アイスランド付近で暮らしていた彼らは、16世紀に人類と出会います。 その外見から「太った鳥」という意味の「ペンギン」という名前が付けられました(諸説あり)。 その後、彼らによく似た我々に出会い、我々もまたペンギンと呼ばれるようになったわけです。
人なつっこく捕獲しやすかったオオウミガラスは、美味しいから、羽毛が取れるからという理由で、 人類によって乱獲されました。 卵を暖める夫婦を、仲良く暮らす親子を、 人類は1日に1000羽も棍棒で殴り殺したといいます。
目に見えて数が減っても、人類は乱獲をやめませんでした。
そしてオオウミガラスは今はもう見ることはできません。
人類の過ちによって、彼らは地球上から姿を消したのです。

南極探検の犠牲

太古の昔より我々ペンギンは人類に捕食されてきました。 食物連鎖は自然の摂理であり、これを恨むことはできません。 しかし、20世紀初頭に南極探検が盛んに行われるようになると、食物連鎖とはほど遠い「乱獲」が行われました。
ドイツ・スウェーデンなど各国の探検隊は、食料不足に陥るとペンギンが平和に暮らすコロニーを襲い手当たり次第に捕獲して食料としました。船の燃料がなくなると、我々を燃やしました。 日本の探検隊も例外ではありません。
「領土を得たい」「南極点に到達したい」という人類のエゴでしかない目的のために、多くのペンギンの命が散ったのです。

ペンギン油

我々ペンギンが「燃料」となったのは、南極探検のときだけではありません。 我々は厳しい寒さに耐えるために体に脂肪を蓄えています。 これに目をつけた人類は「ペンギンから油を搾り取る」という恐ろしいことを思いつきました。
犠牲になったのは、イワトビペンギンやロイヤルペンギンです。 「ペンギン釜」に放り込まれ、一度に数千羽ものペンギンが殺戮されました。 現在ペンギン油の生産は禁止されていますが、禁止されたのはごく最近のこと。 イワトビ・ロイヤル両種とも野生種の数は激減し、IUCN(国際自然保護連合)の危急種(野生の状態で中期的に絶滅するおそれのある種)に 指定されています。

環境破壊の影響

乱獲だけでなく、環境破壊もまた、我々ペンギンを絶滅の危機に追いやっています。
開発によって我々の生活圏を奪われ、漁業によって我々の食料を奪われました。 人類の生産活動の結果生じたオゾンホールは、南極圏に住む我々の健康を脅かしています。
特に深刻なのはフンボルトペンギンやキガシラペンギンです。
フンボルトペンギンは、卵を乱獲されたほか、人間が連れて来た犬や猫によって殺されたり、漁業用の針や網によって命を落としています。 現在はイワトビ・ロイヤルと同様に危急種に指定されています。
キガシラペンギンは、森に巣を作る珍しいペンギンです。彼らは、人類の森林伐採によって生活圏を失いました。現在は、危急種よりもランクの高い絶滅危惧種(近い将来、野生で絶滅するおそれのある種)に指定されています。



南極条約等により、我々ペンギンは現在「保護の対象」となっています。 しかし、今なお我々は絶滅の危機にさらされています。我々は人類と友好的な関係を築きたいと思っています。 ただ、その前に我々の悲しい歴史を知り、これからすべきことを考えてほしいのです。
これが、日本ペンギン党が、人類に謝罪と賠償を求める理由です。

【参考サイト】
asahi.com:南極プロジェクト
ペンギンの達人
南極観測のホームページ
ペンギン水族館・ペンギンのデータベース
THE ANIMALS


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